2013年10月28日月曜日

ブルターニュ地方の暴動ー環境税ー

Twitterをぶらぶらしてたら、Les Échosという経済新聞社のアカウントで興味深いニュースを見つけたので、共有します。


La Bretagne reste vent debout contre l’écotaxe pour les poids lourds(ブルターニュ:負担重い環境税に反対)


Après les violences de samedi dans le Finistère, le climat reste électrique en Bretagne contre l’instauration prochaine de l’écotaxe.(フィニステール県の土曜日の暴動以降、環境税導入に反対の空気が広がり、緊張状態)

リンク:http://www.lesechos.fr/economie-politique/politique/actu/0203092773914-la-bretagne-reste-vent-debout-contre-l-ecotaxe-pour-les-poids-lourds-622721.php?xtor=RSS-2059&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter


ブルターニュ地方で今、導入される環境税に対する反対運動が盛り上がっているみたいです。
1000人くらいの農業従事者がカリフラワーを道にまきちらして警察と衝突を起こしたり。w
交通網を妨害したりして、徹底抗戦しています。
11月2日にブルターニュ地方のカンペールという町で環境税反対の集会を開くそうです。環境税の導入は来年の1月だとか。
彼らの要求は、環境税を「延期」させること。なぜなら、環境税によるブルターニュ地方の企業の影響をきちんと調査していないから。その上で環境税を導入しろということみたいです。


調査によると、ブルターニュ地方では環境税に反対しているのが74%、その中で85%は政府を信用していないということ。
ブルターニュ地方は工業地帯ではなく、主に農業、漁業、食品加工業が盛んな場所です。また、ブルターニュ地方では、政治的には左派の傾向があり、それなのに、なぜ環境税に反対しているのだろうと疑問に思いました。


フランスでの環境税は、どうやら、重量車にはより税金を負担しなければならないみたいです。

また、ブルターニュでは失業率が増えているみたいです。たしかにグラフを見ると、2007年よりも2013年の失業率の方が多いです。
ソース:http://www.letelegramme.fr/ig/generales/fait-du-jour/chomage-ou-sevit-la-crise-30-05-2013-2118829.php


やはり不景気の影響は長い間はびこっているんですね。
日本にとってはフランスは「環境政策が進んでいる国」っていうイメージがありますけど、環境税導入にたいしても、やはり衝突はこういう風にあるんですね。


日本のデモとは違って、フランスの主張というのは、徹底的ですよね。ここまでかってくらい主張しています。けが人もでます。警察も防御のためのピストル(もちろん怪我ですむやつですけどね。ボールが飛ぶピストルみたいです。)使ったりするくらいです。


フランスの環境税政策は、サルコジ時代から盛り上がり、「環境グルネル会議」で様々なアクターを巻き込んだ包括的な議論が展開されたみたいです。そこから、いくつかの部類に分けて、それにそってそれぞれ環境税を負担すると。

ソース:フランスにおける環境税の現状(http://www.clairparis.org/img/pdf/new/2009/31.pdf)



排気ガスをまき散らす車には課税をするというのは理にかなっていますが、その車を未だに頼って使っている業者も多いのでしょう。そこから、それぞれの背景・状況をかえりみずに否応無しに「負担しろ」というのは理にかなっていないのでしょうね。




そもそも、食品とか品物を「運ぶ」から、業者は重量車が必要で、それでその交通網が続いている状態で、それを運ぶ手段にただ負担をかけるだけだったら、そりゃあ怒りますよね。
こういう衝突を見るたびに、やっぱり地産地消が解決するんじゃないかなぁと思っちゃうワタシは単純なんでしょうか。



うんうん考えたらおなかすいてきたので、リンゴ食べてきます。





À bientôt ノシ












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