2014年2月10日月曜日

【試験勉強】行政学-行政の組織

試験勉強用のタブも作りました。
ノートでまとめがてら、こちらに書き込んでいきます。
※あくまでも復習がてらの殴り書きですので、あしからず(´・ω・`)




第一章  行政の組織


- 官僚制論


<官僚制とは>


明確な上下関係を特徴としてけ形成されたピラミッド型システムのこと。

官僚制の特質…規則による規律、明確な権限、明確な階級構造、公私の分離、文書主義、資格任用制、専業性

<官僚制論に関する研究>

マックス・ウェーバー官僚制の永続性 完了は専門知識を持っており、官僚制なしに現代の政治・行政を運営することは難しい。官僚制は純粋、技術的に卓越した存在
ウォルター・バジョット:「イギリス憲政論」。官僚制に批判的立場。プロイセン官僚制は、事務のルーティーンを手段でなく目的と考えている⇒その欠点が長期的に露呈してしまう。
ミヘルス寡頭制の鉄則 ドイツ社会民主党の研究。いかなる組織でも、大規模化すれば少数者による支配者が生まれる(社会主義国家も含まれる)。
マルクス:官僚制を「廃棄されるべき癌」であるとした。
マートン:「官僚制の逆機能」「訓練された無能力」規範への過剰同調によって事務処理の効率性が低下。「目的の転移


<官僚制の実証的研究>

マートン以降、アメリカの社会学者を中心に官僚制の実証的研究が進む。

セルズニック:テネシー渓谷開発公社(下位部局の新しい組織の誕生による目的の逸脱
グル―ドナー:石こう工場の事務所(上下の相互理解、代表官僚制
ブラウ:政府の各部局(規範への過剰同調や変化に対する抵抗
 メイヨ―の「人間関係論(人間は組織の設計者の期待通りに行動し、組織を運営するわけではない)」から強い影響を受ける。組織内の社会的凝集性が弱い場合、地位の不安に駆られたメンバーが規範に過剰同調し、組織の革新を不可能にする。



<日本の官僚制論>

  • 古典的官僚制、国士型官僚?60s~)辻清明
「我が国の官僚制は民主化が不徹底だった」⇒後見的支配観、民への差別観、官職私有観、権威の序列化、官僚と人格の未分化などが観察されると主張
行政>政治 政策形成は、政治家や利益団体とは距離を置いて公益に基づいてなされるべきという認識
  • 政治的官僚制、政党優位論70s~)村松岐夫(むらまつみちお)
行政=政治 政治家や利益団体と協調して政策形成する。利害調整を行うのが官僚の役割。
  • 吏員型官僚制(80s~)真渕勝
行政<政治 官僚批判が高まる中登場したタイプ。社会とも距離をとり、必要最低限の仕事だけをしようとする考え方。



<その他>

POSDCoRB組織の最高責任者が果たすべき機能をあらわした表記Planning, Organizing, Staffing, Directing, Coordinating, Reporting, Budgeting
ファイナー:政治と行政の分離、行政責任=アカウンタビリティの確保
フードリヒ:行政国家化、誠意と行政は融合関係にある⇒議会へのアカウンタビリティ+行政官の自律的責任
バーナード:組織均衡論 組織を居一種のシステムとしてとらえ、組織は人間の相互行為によって成り立っている。組織の与える誘因(メンバーが組織に貢献する誘因、満足度などの誘因)と、メンバーによる貢献のバランスが取れれば、組織は維持され、両者のバランスが崩れれば組織は崩壊する。
ダウンズ:「合理的選択論」の立場から、官僚は自己利益を追求。
官僚にとっての自己利益⇒権力、収入、威信、便宜、安定、個人的忠誠(組織に対する一体感)、特定の政策との一体化、仕事の熟練に対する自負心、公共の利益に奉仕したいという希望
  テイラーの「科学的管理法」をあとでチェック




<ウェーバーの官僚制とアメリカの官僚制の違い>


ウェーバーの官僚制

アメリカの官僚制
・合理性を失わないために永続性を持つ
・官僚制と民衆の間の支配関係まで関心を広げる⇒合理的支配の担い手になっている
・官僚制が行動の予測可能性非人格性という「合理性」を強く持つ点を重視
・官僚制の非合理的側面ないし機能障害という側面を強調
官僚制内部の問題に着目、組織の効率的、合目的作動をいかに確保するかという観点から研究
官僚制と組織目的の関係に注目。官僚制の行動が組織目的の達成に寄与しているのか。
利潤最大化を目的とする経営学的組織論と密接な関係を持ちながら発展






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