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2014年2月3日月曜日

【日仏文化の違い】アニメのオープニングテーマ

 

アニメのオープニングテーマ(フランス語ではGénérique:ジェネリック)のフランスバージョンは日本のと ぜんっぜん違う の、知ってましたか?



我が国の発祥の地であるアニメは、もちろん、我が国で採用したテーマソングが世界中にはびこっていると思うでしょう。しかし、それは全く事実からかけ離れていたのでした。。。w メロディーも、歌詞も、日本のと全くちがーう!w

フランス人はもちろんこのことを知っていて、日本バージョンの歌を知っていたうえで「フランスのやつはダサい」という認識を持っている人がほとんどらしい(よかった…


なんでだっさく作られてるかというと、フランスではアニメは「子どものため」なんですよね。だから、歌詞が単純だったり、単調なダサいかんじに変わってしまっている、みたいです。
ドラゴンボールとか、ブルマのネタとか、亀仙人のこらこらネタがたくさんありますが、90年代あたりだったかな?そのときはそういうこらこらネタをすべてカットしていたらしいです。


日本にとっては、アニメというのは必ずしも子どもだけのためではないので、そういう認識の違いはあったのでしょうね。けど、今はフランスではジャパンエキスポ(パリとマルセイユで開かれている日本文化、主にアニメ文化の展覧会、すごい大規模なやつです)も充実していますし、日本のアニメ文化に関心を持っている「大人」もたくさんいます。


しかし、やっぱりこれらのオープニングはださいでしょう!と言わざると得ません。笑

具体的にどういうオープニングなのかをお見せしましょう('ω')ノ



① セーラームーン


まず第一に、「美少女戦士セーラームーン」っていうコンテンツなのにおっさんが歌ってるっていう時点でアウトね。
なんじゃこりゃああああ!っていうレベルです。w




<歌詞>

Sailor Moon, Sailor Moon                                        セーラームーン♪ セーラームーン♪
Une fille pas comme les autres             ほかのことは違う女の子♪
Sailor Moon, Sailor Moon                 セーラームーン♪ セーラームーン♪
Vers l'aventure elle nous emporte            さあ冒険へと出発だ!

Sailor Moon, Sailor Moon                 セーラームーン♪ セーラームーン♪            
Elle doit défendre notre Terre               私たちの地球を守ってくれるの
Sailor Moon, Sailor Moon                 セーラームーン♪ セーラームーン♪
Contr'les méchants de l'Univers             世界にはびこる敵に立ち向かえ!

Rien ne pourra jamais l'arrêter              もう誰にも止められない
De tous les dangers elle se moque           どんな危険も彼女にはお手の物
Et avec ses amies elle conduit              そして友達と力を合わせて
Le grand combat de notre époque            最大の戦いに立ち向かうの

Sailor Moon, Sailor Moon                 セーラームーン♪ セーラームーン♪
Ton courage ta force et ta gloire             きみの勇気、力そして誇りが
Sailor Moon, Sailor Moon                 セーラームーン♪ セーラームーン♪
T'emporteront vers la victoire !              勝利に導くのよ!


※ 歌詞は私の完全な意訳です。
それにしても、単純明快な歌詞wwwww 思考回路はショート寸前とか論外レベル!笑


そして日本語バージョン。


シーズン2のバージョンですが、なんっすかこの違いはwwwwwwwww
こうやって比べると、日本でもセーラームーンは名目「子ども用」だとはいえ、クオリティが違いすぎるでしょ。w




② ポケモン

これも、全然歌詞も音楽も違っていたのは残念!



とりあえず、歌詞は「全部つかまえとけっ♪」って感じでした。笑

<歌詞>

Un jour je serai le meilleur dresseur             いつか俺はいちばんのポケモンマスターになってやるんだ
Je me battrai sans répit                 絶え間ない俺の戦いが続くんだ
Je ferai tout pour être vainqueur         勝つために力の限りを尽くすんだ 
Et gagner les défi                                           そして俺の挑戦を果たすために
Je parcourrai la Terre entière            俺は地球上すべてを旅するんだ 
Traquant avec espoir                   ポケモン狩りを希望をもってするんだ
Les Pokémon et leurs mystères          ポケモンたちと彼らの神秘 
Le secret de leurs pouvoirs              秘密、そして彼らの力を追い求めるために! 

[Refrain]
Pokémon                             ぽけもーん!
Attrapez-les tous                       全部捕まえro
! 
C'est notre histoire                    俺らの歴史 
Ensemble pour la victoire               勝利のために俺らが集うのさ
Pokémon 
Rien ne nous arrêtera                  もう誰も止められないのさ
Notre amitié triomphera                俺らの友情が勝利をつかみ取るのさ 
Pokémon attrapez-les tous              ポケモン!みんな捕まえろ! 
Même à notre âge                       まさにそのときだ(ちょっと解釈できず意訳しました。わかり次第変更します) 
Un voyage d'apprentissage              この修行の旅に 
Ça demande du courage                 勇気をもって出発するんだ! 
Pokémon !
Attrapez-les tous 
Attrapez-les tous 

※直訳するとちょっと変なニュアンスになるので、意訳しちゃいました。


日本語バージョン




いつもいつでもうまくゆくなんて保障はどこにもないけど
いつでもいつも本気で生きてくこいつたちがいる
のところが好きです(*^_^*)



こう比べてみると、音楽のクオリティは圧倒的に日本のほうが高いですね。。
これは、フランス人も認めている事実なので、ご安心を(何がだ
こういう違いも知るのもちょっと面白いですよね!




さてさて、番外編も貼り付けます。
スラムダンクの仏語版もあるのかなーと思って探したら、爆笑ものを見つけたので貼り付けます。
アラブ語バージョンです。「君が好きだと叫びたい」のイメージからかけ離れた、異様な雰囲気が醸し出ています。笑
ラストがすきですwwww


それでは、また!あびあんとー!!!






楽しんでいただけましたか?
笑えた!と思いましたら、ぽちっとお願いします(*'▽')
 

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2013年12月2日月曜日

Indochine (アンドシーヌ)のコンサートに行ってきました@Marseille

土曜日、マルセイユにて!!



Indochineのライブに行ってきました〜。


Indochineを知らない人へ、wikiの説明をはりつけっ

アンドシーヌ(INDOCHINE)は1981年から現在に至るまで活動を続けている、フランスを代表するロックバンド。80年代にシンセサイザーをフィーチャーした、ニューウェイブ系のバンドとして、主にフランス国内で人気を博す。幾多のメンバーチェンジや音楽的変遷の中で、90年代に人気が一時低迷するが、その後2002年にアルバム、Paradizeのヒットで再び支持を得る。主な名曲として、L'AventurierやJ'ai demandé à la luneなどが良く知られる。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/アンドシーヌ から)





Indochineはフランスで人気の80年代から活動しているロックバンド。おじさまばっかりだけど、なかなかはじけてます。
今年ニューアルバムをリリースしたことから、フランス中でコンサートツアーを行っています。もうツアーは終わったのかな?



正直、「大した事ないだろう」ってなめてたけど…すんごいよかった。
東京をバックスクリーンにうつして、拡張スクリーンでライブ場をすっぽりつつんで、別世界でしたー。ノリもすごいよかった。








フランスの歌って、「シャンソン」でおなじみの、エディット・ピアフとか、イブ・モンタンとかジョージ・ブラッセンスあたりくらいのイメージだったんだけど、Indochineみたいな雰囲気の歌もすごいいいな〜と思いました。誘ってくれた友達、ありがとう!

だから、フランス人は日本のビジュアル系バンドに親しみをもってるのかな、と思いました。




Indochineを知らない人のために、有名な曲をいくつか紹介します。



Trois nuits par semaine :


College boy (このビデオクリップはかなり暴力的なので閲覧注意) :



Tes yeux noirs :

J'ai demandé à la lune :



なかなか悪くないと思いますよ^^


しかし、ライブのあとのゴミの放置ぶりにはびっくりしましたね。。
日本だと、ここまでやらないだろぉ^^;ってかんじです。


以下が残骸の写真↓




ゴミ箱も一応あったのに、これです。逆にすごいw
お掃除の方、ご苦労様でした。


いやーけど、楽しかった!おすすめ。


Indochineのニューアルバム "Black City Parade"(ちゃーんと、スカイツリーも写ってますね^^)





À bientôt 〜♫




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2013年10月30日水曜日

【猛烈ネタバレ注意】映画 "Prisoners" 観賞!

Coucou !
Ici, l'hiver commence !! Il fait de plus en plus froid.. C'est chiant :(
Mais quand même je vais profiter de l'hiver d'ici alors !!!



さて、今日はワタシの中では大評価の映画を紹介したいと思います!
(けど日本では非公開なんだって〜〜!こんないい映画なのに!残念!!)


<Prisoners>


ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ジレンホール出演のサスペンス映画。ヒュー演じるケラーと友人の愛娘2人が誘拐されたところからストーリーが始まります。ケラーの友人宅の近くにあった怪しいキャンピングカーを目撃したことから、その持ち主のアレックス(ポール・ダノ)の身柄を拘束しますが、IQが10歳レベルしかない障害を持っている人で、二人の少女を誘拐する証拠が不十分なため、釈放をしてしまいます。
それを聞いたケラーは怒りに震え、娘を取り戻した一心でアレックスを監禁して、拷問を与えるまで発展してしまう。。しかし、本当の犯人は…?というお話。



ネタバレも含めて、ワタシが印象に残った点を挙げたいと思います。


・ 出演者の熱演ぶり

ヒュー・ジャックマンの演技は、すごいなと思いました。さすがです。愛娘が誘拐されている間、ヒュー演じるケラーは、人間としての精神が崩壊していきます。その中で、彼は真犯人を見つける手がかりを、少しずつ見つけていきます。その全体の流れから見られる彼の一つ一つの演技がすごい丁寧というか、圧巻でした。
彼が「容疑者」である障害をもったアレックスを拷問するシーンは、正直言ってすごい暴力的でした。娘のためなら容赦をしない。アレックスが彼とは見分けがつかないほど顔を腫らせて、それでも殴るのをやめず、それでも娘の居場所を言わない彼に「拷問部屋」を作り、そこに熱湯を流すためのシャワーを用意して、彼にかけてまで攻めるまで容赦ない。顔色一つかえずにそれを実行する冷酷さ。初めて彼にこんな寒気がしたというか、「怖い」と思いました。
そして、刑事のロキ演じるジェイク・ジレンホールも素晴らしかったと思いました。彼、いつもこういう系の役を演じるのか、と思うのはワタシだけ?w
彼は凄腕の刑事というにおいをだしてますね(においだけかいっ)。けど彼の洞察力や彼が行動にでることすべてに意味があって、それによって事件の謎の糸がするするとでてきます(まぁ映画なんだからそういうものなのかもしれないけど)。
結局ケラーの娘は死にかけた状態で発見されて、それをロキが病院に連れて行くシーンがあるんですけど、すごくかっこよかったです。彼も怪我をして意識がもうろうとしているのですが、その中で必死に車を走らせて彼女を抱えて病院に行く姿は、とても良かったです。ワタシもあんな風にお姫様だっこされた〜い❤←

そして、真犯人であるアレックスの「名目の」おば役(本当のおばではありません。詳細は以下に記述あり)ホリーの豹変ぶりに、きえええええ!って感じでしたw 彼女は車で隠してある地下への入り口に、ケラーを監禁してしまうのですが、その流れがホント計画的というか、すべてわかってたみたいなドヤ顔してて、アレックスの面倒をみるときの「優しい顔」とは打って変わって、めちゃくちゃ怖い顔してて、あれはワタシはトラウマっす。。。笑

その他の俳優陣も、いい味だしてます。個人的にケラーの息子役の男の子が良かったな。ケラーがアルコホリックに若干なっているときも、理性を守ろうと必死になっているけど、目には涙をためているところ。そういう複雑な混乱した気持ちを見事にあらわせているな〜と思って、「息子よ〜〜」って共感してしまいました。



・ 「考えさせられる」映画

「考えさせられる」とはどういうことかというと、最近の映画(特にハリウッド)はどかーん!とかずどーん!っていう爽快な映画しか見てないから、「つまんないな〜」と思っていました。その中で、このサスペンスが出たことは、すごい差別化になったと思いますし、観客をぐっと引きつけた映画だったと思います。この脚本を作った人は無名の方だとか。2年ほどじっくりかけてつくられた映画みたいですよ。
あと、ワタシが気になったのは、「キリスト教の含み」が入っている映画だなぁと思いました。まぁ、舞台が田舎町だから、キリスト教に敬虔なひとたちがそこにいるから、なのかもしれませんが。それぞれの登場人物に、それぞれの「果たすべきこと」を必死に果たそうとしていて、それをキリストへの祈りの言葉がよく言及されていました。どんなやつかは詳細には覚えていないけど。

結局、真犯人だったホリーは、夫は神父に「殺されるべき」として殺されてしまい、彼らの子どもは誘拐されたか、不慮の事故で死んでしまったか(そこはちょっと曖昧ですみません)で、「子どもを失った気持ちを同じ村のやつらにもあじあわせる」として、ずいぶん長い間子ども誘拐に従事していました。少女たちの誘拐犯の最初の容疑者であるアレックスは彼らの最初の誘拐犠牲者で、spiked drink(日本語で何て言うんだろう。毒薬みたいなかんじ)を長い間飲まされて障害を持ってしまったんです。そして、二人目の容疑者のボビー・テイラーも、彼らに誘拐された犠牲者で、彼は3週間ほどで逃げることができたのですが、そのショックで精神障害をおこしています。子ども時代のトラウマが精神障害として残っています。しかし彼も毒薬を飲まされているせいでそのことをはっきり覚えておらず、迷路を書いたり作ったり、子供服を集めたりして「子ども時代」を「取り戻そう」としていたように見えました。それが「変態」として扱われ、最後は拘置所で自殺をするという悲しい最期を迎えます。
それで、誘拐された少女二人もドラッグを打たれていて、助けられたときは意識がもうろうとしていますが、容疑者だった二人ほど重傷ではないと思います。
そして、ケラーは先ほど言及した通り、「娘を助けるためなら何でもする」という心をもっています。ストーリーの流れからして、あの拷問が、「目には目を」という感じでなにか「正当化」されている聞こえがあったようにも見えました。それはちょっと(^^; と思いますが。

要するに、ある意味みんな「犠牲者」なんです。その「犠牲者」の視点をうまく書かれていた映画だと思い、色々考えさせられました。正義ってひとつじゃないし、悪もひとつじゃない。


(ちなみに、最期のシーンは、少女2人は救出されていますが、ケラーはおばに庭の地下に監禁されたまま見つからない状態になっています。そして、ロキ刑事がおばの庭で捜索を中断しようとしたときに、ケラーの娘が落とした「笛」をつかって助けを求める音を聞く、というところで終了します。きっと彼も見つかる流れになるんだと思います。)



・ ある意味突っ込みどころ満載の映画!w

一緒にこの映画を見た友達は、「ぜったいあのおばの家だよ!」と最初から言い当ててましたw 彼女強者wwwwwwww
なぜなら、正直いって、おばの周りの状況にはつっこみをせざるを得ませんでしたね。まず、なぜキャンピングカーを持っているのか。アレックスが運転をしていて、その車が彼女の持ち主とわかった時点で「なんで?」と思わずにたんたんと調査を進めているロキ刑事には「あれ?」という感じでしたね。w あと、彼女の家の古ぼけた感じ、庭にあるふるくさーい車(しかし動く)が放置されていること、エトセトラ…を考えると、普通だったら「怪しい」と思う要素が満載でした。それに対して、友達と「あれは刑事かしこくないよね〜ははは」「いやいや映画だからこういう流れなんだよいー」という現実的皮肉たっぷりのツッコミがありました。w
あと、刑事の捜査がすべて「成果」を残します。w まさに正義のヒーローってかんじでしたw ここまで一人でうまくいくもんなのかしら、と思ったけど、まぁまぁ映画だから。そこは多めに見ようぜっと。

あと、二番目の容疑者であるボビーが、子ども服をいくつものスーツケースに入れて保管していたときに、なぜか豚の血をつけて、さらにスーツケースの中にへびをわんさか入れていたんですね。あれ、すげー気持悪かったw なんであんなことをわざわざしたのか?というのは最期まで解決しなかった問題でしたね。

また、映画の中でキーポイントとほのめかしているような「迷路」がたくさんでてきています。アレックスのおばの夫のネックレスに迷路が書かれている、ボビーの家には迷路が書かれている。ケラーがアレックスを拷問しているときに、アレックスが娘の居場所として「そこには迷路がある」と言っていました。まぁなんか繋がっているような?という曖昧なかんじで、あの迷路ネタがなくても結局はおばの家をケラーが見つけたんじゃないかなと思いました。
なぜなら、ケラーの友人の娘が先に発見されて、病院に療養していたときに、彼女がケラーに「あなたもいた」と言っていました。つまり、監禁されていたおばの家にケラーが何回か訪れたシーンがあって、それを彼女は聞いていたのです。そのときにケラーは「あの女の家だ!」と確信してかけつけるわけなのですが。そう考えると、「あれ、迷路つながってなくね?」と思ってしまったのであった。w まぁ色々な「含み」があるのかもしれませんが。

・・・他にも色々ありますが、ここでは省略させていただきまっすw


・ 結局 PRISONERS とは何なのか、誰なのか?

このようにして、すごい入り組んだ映画だったのですが、どの立場であっても、誰かが誰かを拘束し、拘束される"PRISONER"になっているのではないか、ということを映画で結論づけたかったのかなと個人的に思いました。ケラーのミッションを果たすためにアレックスを「とらえ」、おばがこどもたちとケラーを「とらえ」、ロキ刑事がケラーを「とらえ」(ケラーがアレックスを拷問したことがばれてしまうので、最期のシーンで、ロキがケラーを逮捕するかもしれないとほのめかしたことから)、このようにそれぞれのモットーで人を「とらえて」いるんです。
ただ、ありきたりな「正義が悪者を捕まえてハッピー」という単純な話でまとまらない、この映画の複雑さには、とても考えさせられましたし、とりあえずヒュージャックマンすげぇという感じでした(まとめ方違う



ちなみに、彼のちょい昔の映画「ニューヨークの恋人(Kate and Leopold)」もかなりおすすめです。ワタシはこの映画をきっかけに彼が大好きになりました❤







もりもり書いてたら夜中の1時に。。。明日もガコがあるので、このへんで。


À bientôt !!!






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2013年10月25日金曜日

村上春樹の都市理論 -物語の主人公から都市の特徴をとらえる-

再び気分転換!笑


これは大学で書いたプチレポートなのですが、村上春樹おたくの教授から結構いい評価をいただいたので、載せておきます。みなさんはどのように考えるでしょうか。



彼のおかげで、村上春樹の小説が大好きになったので、先生に感謝感謝。



ワタシいい加減に仕事しろ。笑


それでは、勉強に戻りますぇ。。。。 J'ai pas envie...


À très bientôt ^^






************************************



村上春樹の作品の中での特徴は、「東京で事件が勃発する」ということがいえるだろう。例えば、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』では、近未来の東京で主人公の「私」が、博士のデータを計算することを依頼されたことから始まる。また、『1Q84』では、青豆が首都高速の三軒茶屋での非常口を抜けたことから物語が始まっていく。『ノルウェイの森』においても、東京で、渡辺が直子を抱いた後に直子が京都の療養所へ行くという展開がしており、「東京」と「京都」という二つの都市がでてくる。『国境の南、太陽の西』でも、東京と京都が登場しており、東京のバーで成功した主人公が島本さんと再会したことが一つの事件となっている。都市から始まる彼の物語は、いったい彼にとって都市をどのような位置づけとしているのか。また、物語の中で都市は何の意味があるのだろうか。
 村上春樹の物語は、都市は様々なシーンで登場し、我々読者に「都市」を通して様々なメッセージを発信している。都市を舞台にする主人公の特徴は、最初は「ごく普通の人」という印象がある。都市の中で毎日単調で同じような生活をすることによって、自分としてのアイデンティティとは何かと考えさせられる。そして、東京での事件を発端に、主人公が動きだし、自分としての感情を垣間見て、自分らしさを見いだすようになる。これは、そこらの田舎ではなく、都市を舞台にするからできる物語の展開方法なのではないか。そして、「都市の中にいる自分」という物語の展開と、「都市」自体の特徴を村上春樹は描き、現代の日本の都市を象徴しているのではないだろうか。
 まず都市と特徴づけるものとして、「パラレルワールドの一部としての都市」があるのではないだろうか。村上春樹の小説の多くは、「こちら側の世である都市」と「向こう側の世界」がある。そして、「向こう側の世界」に通じるためには、必ず都市が舞台となっている。例えば、『ねじまき鳥クロニクル』では、向こう側の世界へ行き妻のクミコと再会をするために、東京の自宅の近くの井戸に入る。また、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』では、都市の表の世界(計算士の組織であるシステム)と裏の世界(やみくろ、記号士の組織であるファクトリー)という対比も表している。その中で、唯一シャフリングができる主人公の「脳」を通じて向こう側の世界である「世界の終わり」へと通じることができるのである。この時の都市の位置づけは、向こう側としての位置づけである「自分たちの世界」と正反対である「国家の理論、組織の世界」を表しているのではないだろうか。パラレルワールドを描いている村上春樹の作品の多くの主人公は、都市の単調な組織の中にいる。そして、都市の世界に対して「受け身」である。受け身になっているうちにいつのまにか、「向こう側の世界」へ行くことに巻き込まれてしまうのである。おそらく、都市での生活において、我々は国家や組織の世界に巻き込まれて、それに無意識に従っているということを村上春樹はメッセージに入れているのかもしれない。
 パラレルワールドとしての都市の他に、都市と都市の対比がある。それが、『ノルウェイの森』と『国境の南、太陽の西』がいえるだろう。『ノルウェイの森』では、東京としての「都市」は、世俗的、いい加減な状況を表している。その典型的な人物として、永沢さんがいえるであろう。彼はとても頭がいいという意味で世俗的ではないが、恋人がいるのにも関わらず一晩限りの関係を持つ人という意味で、いい加減であり、破綻した状況といえる。そして、現実に対してひどくアンニュイの感情を持っている。このような状態を東京として表している。それに対して、療養所での京都は、自然豊かで静寂な町であることを強調している。そして、京都にいる直子、東京にいる緑という三角関係も形作られている。また、『国境の南、太陽の西』では、東京は世俗にまみれて純粋さを失った存在であることを、「不倫」になぞって描いていることがわかる。また、そういう世界で成功をおさめ、のうのうと生きている場所としても東京が位置づけられているだろう。それに対して、この作品における京都は、主人公が浮気の事件を起こしたところであり、あるきっかけで彼女であったイズミの変わり果てた姿を東京で見て、驚きを隠せないでいる。このような「複雑な感情が入り交じっている」東京に対して、京都は、昔や思い出を思い出させる、「残存記憶」としての要素が入っている。これは、村上春樹の出身地である神戸に近いからではないか、という説もある。いずれにしても、都市としての東京は、様々な要素で対比されていることがわかる。
 また、村上春樹の作品における都市の位置づけとして、もう一つ重要である要素は、都市の中の「暴力」が健在しているということである。『ねじまき鳥クロニクル』における綿谷ノボルが一番わかりやすい例であるかもしれない。主人公の岡田亨の妻クミコの兄である綿谷ノボルは、退職している亨とは対照的である。彼は、経済アナリストである彼は次第にマスメディアに注目され、政治家になるまでに至る。しかし、彼の権力が拡大していく中で、亨、加納クレタ、クミコに対する暴力へと発展していく。亨はノボルに対して直接戦えない、見えない、大きい権力と思っているが、これは、個人的な権力ではなく、国単位の権力とも類似している。その舞台が東京であること、ノボルがテレビなどで注目されていることを考えると、東京における権力構造を感じさせられる。
 綿谷ノボルの他にも、先述した『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のやみくろにも「都市の暴力」的な要素がある。やみくろは、都市の地下に生息しており、博士の地下の研究室に行くためには、やみくろの住処を通っていかなければならない。やみくろは光に弱く、主に腐敗物を食する。普段、人間にはやみくろを見ることもなく、存在もあやふやである。しかし、システムと対立しているファクトリーがやみくろと手を組むことによって、システムの情報を盗もうとしている。これは、普段都市に潜んでいる勢力が、社会を動かすこともできる存在であるということが言えるであろう。
 このように、都市には複雑な感情や要素が込み入っている。それに同調している登場人物が、向こう側の世界へ行くことによって自分の感情を垣間見る、という展開が多くみられている。都市へ同調している主人公のほとんどが「やれやれ」と言っていることがわかる。これは、主人公の多くが「受け身である」という特徴からも言えるかもしれないが、都市の中に潜んでいる物事の本質を保留し、諦めるという意味での「やれやれ」も含まれているのではないだろうか。これは、我々にとっても同じようなことがいえるのかもしれない。
 村上春樹の文学世界では、我々にとって、一見普通では起こりそうもない、我々には降り掛からないような「特殊な物語」に見える。しかし、舞台や状況があまりにも普遍的であるため、そのような概念に疑問を抱くときもある。村上春樹は、物語を通して、常に我々の世界である都市と隣り合わせである「向こう側の世界」である自分の世界、アイデンティティを示しているのではないだろうか。そして、我々に特殊な観点から普遍的なメッセージを送っているのかもしれない。その舞台として、都市である東京はとても有効であると考えられる。

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海辺のカフカ

今日は気分転換に大好きな小説の話をしたいと思います。

実はこの小説に出会ったのはフランス滞在中というね。

パリにジュンク堂がありまして、(もちろん日本の本しかありません!)


割高なんですけど、品揃えには文句ないと思います。
そこで、村上春樹の『海辺のカフカ』を発見してしまい、ついつい手を出してしまった次第です。

海辺のカフカの前は、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』が好きだったんですけど、今は断然『海辺のカフカ』が好きです。
よく読み返しますが、毎回、読む度に泣いちゃうんですよ。


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ストーリーを手短かに言うと、

主人公の「田村カフカ」は、15歳の誕生日と同時に、住んでいた東京を離れ、四国の高松(香川県)へ家出をします。彼は4歳のときに母親に捨てられ、母親は実子でない「姉」を連れて東京を離れていきました。彼の中には、「カラスの少年」というもう一人の人物がいて、彼に何かしらのインスピレーションを与え続けています。
「田村カフカ」の父である田村浩一は、日本では有名な彫刻家です。しかし、「田村カフカ」は、父にある「呪い」をかけられます。
「お前は、お前の父を殺し、実の母と姉を犯す」
その「呪い」の意味が、カフカの四国への旅によってわかっていきます…
彼は旅の途中で「さくら」に出会い、彼が世話になる高松の私立図書館甲村記念図書館で性同一性障害の「大島さん」、館長の「佐伯さん」と出会います。時がたつにつれ、彼が探していた「母」と「姉」の存在の謎が徐々に解けていきます…。

一方、別のストーリーで、第二次世界大戦中に山梨の山奥でキノコ取りをしていた小学校のクラスで、先生以外の生徒が全員一定期間気絶をするという事件がおこりました。しかし、東京出身の「育ちの良い頭の良い」生徒だけが、2週間ほど目がさめず、やっとさめたところで、字の読み書きができず、簡単な会話しかできない「障害」を一生持つからだになってしまいました。そのかわり、「ネコと会話ができる」能力を持つようになりました。その人は「ナカタさん」といいます。
「現在」中年になった「ナカタさん」は、東京都から補助金を貰いながら、ネコと会話が出来る特性を生かして(当然他人には隠しています)、中野区で「ネコ探し」の仕事をしていました。字が読めないので、遠くにはいけず、中野区のみですべての生活をやりくりしていました。しかし、タマだかゴマだかのネコが見つからず、彼はずっと探し続けるのですが、謎の人物「ジョニーウォーカー」に出会います。彼と出会ったことによって、ナカタさんのターニングポイントがやってきます。彼は「やるべきこと」を果たすために四国に行きます。その途中でトラックの運転手の「ホシノちゃん」と出会い、彼らが一緒にその役目を果たしにいきます。それが結果的に、「田村カフカ」の果たすべきことを「手伝う」ことになるのです。


この「田村カフカ」と「ナカタさん」のストーリーが同時展開していき、それぞれのストーリーを汲み取って、一つの「まとまり」となります(村上春樹の小説の書き方の醍醐味ですよね)。そして、彼らが同時に動いていることで、小説の「本質」にたどり着くことができます。


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この小説は、現在における「大切なこと」を教えてくれるものだと思います。
皮肉なことに、この小説では、世間的に「間違っている人」や、「弱者」や「のけもの」にされている人たちが、物事の本質を知っているのです。そして、「悪」の存在というのは、私達の身近にあるものであり、ちょっと目をはなしているすきにはびこっているものなのだと。

ワタシは、特に、ナカタさんとホシノちゃんのストーリーが好きです。彼らのところを読んでいると、いつも泣いてしまいます。笑
なんで「彼ら」なんだろう。なんで一番大事な事をわかっているのは「彼ら」なんだろうか。今の世界もこういうものなんじゃないかなと思います。
カフカが出会う人々も、本当にそれぞれが歩んだストーリーがあって、それぞれが社会的に問題を抱えながら生きてきた人たち。それだからこそ、彼らがいうひとつひとつのセリフには本当に重みがあって、ああ、これが巷にうまっている「聞こえない声」なんだと思いました。

なので、特に結末があるわけではないんですけど、この本を読み終わっても、あまりすっきりしません。いつも、世の中の「不条理さ」に悔しくて、読み終わるたびにえんえん泣いています。笑


きっと、世界はそういうものなのかもしれません。けど、この小説で書かれている「大切なこと」は、きっとこの世界でもころがっているはずだから、ワタシはそういうことを見ていられる人になりたいなと思います。

この小説は、本当に、現在問題になっているあらゆる問題について書かれているし、「ぴったり」なんです。うまく言えないんですけど。


きちっとストーリー展開されていて、結末が欲しいという人にはあまりおすすめできるものではないかもしれませんが、そういう人にもぜひ読んでほしい小説です。

ときには、「結論がないからいい」ということもありますしね^^











それでは、殴り書きでしたけど、気分転換でした〜♫



Salut ♫










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