2013年12月2日月曜日

Indochine (アンドシーヌ)のコンサートに行ってきました@Marseille

土曜日、マルセイユにて!!



Indochineのライブに行ってきました〜。


Indochineを知らない人へ、wikiの説明をはりつけっ

アンドシーヌ(INDOCHINE)は1981年から現在に至るまで活動を続けている、フランスを代表するロックバンド。80年代にシンセサイザーをフィーチャーした、ニューウェイブ系のバンドとして、主にフランス国内で人気を博す。幾多のメンバーチェンジや音楽的変遷の中で、90年代に人気が一時低迷するが、その後2002年にアルバム、Paradizeのヒットで再び支持を得る。主な名曲として、L'AventurierJ'ai demandé à la luneなどが良く知られる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アンドシーヌ から)





Indochineはフランスで人気の80年代から活動しているロックバンド。おじさまばっかりだけど、なかなかはじけてます。
今年ニューアルバムをリリースしたことから、フランス中でコンサートツアーを行っています。もうツアーは終わったのかな?



正直、「大した事ないだろう」ってなめてたけど…すんごいよかった。
東京をバックスクリーンにうつして、拡張スクリーンでライブ場をすっぽりつつんで、別世界でしたー。ノリもすごいよかった。








フランスの歌って、「シャンソン」でおなじみの、エディット・ピアフとか、イブ・モンタンとかジョージ・ブラッセンスあたりくらいのイメージだったんだけど、Indochineみたいな雰囲気の歌もすごいいいな〜と思いました。誘ってくれた友達、ありがとう!

だから、フランス人は日本のビジュアル系バンドに親しみをもってるのかな、と思いました。




Indochineを知らない人のために、有名な曲をいくつか紹介します。



Trois nuits par semaine :


College boy (このビデオクリップはかなり暴力的なので閲覧注意) :



Tes yeux noirs :

J'ai demandé à la lune :



なかなか悪くないと思いますよ^^


しかし、ライブのあとのゴミの放置ぶりにはびっくりしましたね。。
日本だと、ここまでやらないだろぉ^^;ってかんじです。


以下が残骸の写真↓




ゴミ箱も一応あったのに、これです。逆にすごいw
お掃除の方、ご苦労様でした。


いやーけど、楽しかった!おすすめ。


Indochineのニューアルバム "Black City Parade"(ちゃーんと、スカイツリーも写ってますね^^)





À bientôt 〜♫




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2013年10月31日木曜日

Travail, et travail





今日は気分転換に落ち着くカフェで勉強してました。
ここ、お昼はすごい静か。夜は英語や日本語を話すためのソワレがあったり、「出会い」の場所でもあるところ。

落ち着く中で勉強するのは、本当にはかどります。
今日はフランスの自治体の公共経営改革について、会計管理の視点からという論文をひたすら読み込み。


フランスでの公共経営の改革は、ほとんど公会計を中心としてる。だから、有る程度の会計の知識が必須。


まぁ、つまり撃沈すよね。笑
会計は勉強してなかったから、いちいち分からない用語を調べたり、翻訳したり、うんぬんかんぬんでほとんど進まなかった*\(^o^)/*


けど、継続は力なり。こつこつやってブログでも紹介できるレベルに引き上げます。


それまではくだらない文章になりますが、お許しくださいまし。


とりあえず…肉を…ばたり

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2013年10月30日水曜日

【猛烈ネタバレ注意】映画 "Prisoners" 観賞!

Coucou !
Ici, l'hiver commence !! Il fait de plus en plus froid.. C'est chiant :(
Mais quand même je vais profiter de l'hiver d'ici alors !!!



さて、今日はワタシの中では大評価の映画を紹介したいと思います!
(けど日本では非公開なんだって〜〜!こんないい映画なのに!残念!!)


<Prisoners>


ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ジレンホール出演のサスペンス映画。ヒュー演じるケラーと友人の愛娘2人が誘拐されたところからストーリーが始まります。ケラーの友人宅の近くにあった怪しいキャンピングカーを目撃したことから、その持ち主のアレックス(ポール・ダノ)の身柄を拘束しますが、IQが10歳レベルしかない障害を持っている人で、二人の少女を誘拐する証拠が不十分なため、釈放をしてしまいます。
それを聞いたケラーは怒りに震え、娘を取り戻した一心でアレックスを監禁して、拷問を与えるまで発展してしまう。。しかし、本当の犯人は…?というお話。



ネタバレも含めて、ワタシが印象に残った点を挙げたいと思います。


・ 出演者の熱演ぶり

ヒュー・ジャックマンの演技は、すごいなと思いました。さすがです。愛娘が誘拐されている間、ヒュー演じるケラーは、人間としての精神が崩壊していきます。その中で、彼は真犯人を見つける手がかりを、少しずつ見つけていきます。その全体の流れから見られる彼の一つ一つの演技がすごい丁寧というか、圧巻でした。
彼が「容疑者」である障害をもったアレックスを拷問するシーンは、正直言ってすごい暴力的でした。娘のためなら容赦をしない。アレックスが彼とは見分けがつかないほど顔を腫らせて、それでも殴るのをやめず、それでも娘の居場所を言わない彼に「拷問部屋」を作り、そこに熱湯を流すためのシャワーを用意して、彼にかけてまで攻めるまで容赦ない。顔色一つかえずにそれを実行する冷酷さ。初めて彼にこんな寒気がしたというか、「怖い」と思いました。
そして、刑事のロキ演じるジェイク・ジレンホールも素晴らしかったと思いました。彼、いつもこういう系の役を演じるのか、と思うのはワタシだけ?w
彼は凄腕の刑事というにおいをだしてますね(においだけかいっ)。けど彼の洞察力や彼が行動にでることすべてに意味があって、それによって事件の謎の糸がするするとでてきます(まぁ映画なんだからそういうものなのかもしれないけど)。
結局ケラーの娘は死にかけた状態で発見されて、それをロキが病院に連れて行くシーンがあるんですけど、すごくかっこよかったです。彼も怪我をして意識がもうろうとしているのですが、その中で必死に車を走らせて彼女を抱えて病院に行く姿は、とても良かったです。ワタシもあんな風にお姫様だっこされた〜い❤←

そして、真犯人であるアレックスの「名目の」おば役(本当のおばではありません。詳細は以下に記述あり)ホリーの豹変ぶりに、きえええええ!って感じでしたw 彼女は車で隠してある地下への入り口に、ケラーを監禁してしまうのですが、その流れがホント計画的というか、すべてわかってたみたいなドヤ顔してて、アレックスの面倒をみるときの「優しい顔」とは打って変わって、めちゃくちゃ怖い顔してて、あれはワタシはトラウマっす。。。笑

その他の俳優陣も、いい味だしてます。個人的にケラーの息子役の男の子が良かったな。ケラーがアルコホリックに若干なっているときも、理性を守ろうと必死になっているけど、目には涙をためているところ。そういう複雑な混乱した気持ちを見事にあらわせているな〜と思って、「息子よ〜〜」って共感してしまいました。



・ 「考えさせられる」映画

「考えさせられる」とはどういうことかというと、最近の映画(特にハリウッド)はどかーん!とかずどーん!っていう爽快な映画しか見てないから、「つまんないな〜」と思っていました。その中で、このサスペンスが出たことは、すごい差別化になったと思いますし、観客をぐっと引きつけた映画だったと思います。この脚本を作った人は無名の方だとか。2年ほどじっくりかけてつくられた映画みたいですよ。
あと、ワタシが気になったのは、「キリスト教の含み」が入っている映画だなぁと思いました。まぁ、舞台が田舎町だから、キリスト教に敬虔なひとたちがそこにいるから、なのかもしれませんが。それぞれの登場人物に、それぞれの「果たすべきこと」を必死に果たそうとしていて、それをキリストへの祈りの言葉がよく言及されていました。どんなやつかは詳細には覚えていないけど。

結局、真犯人だったホリーは、夫は神父に「殺されるべき」として殺されてしまい、彼らの子どもは誘拐されたか、不慮の事故で死んでしまったか(そこはちょっと曖昧ですみません)で、「子どもを失った気持ちを同じ村のやつらにもあじあわせる」として、ずいぶん長い間子ども誘拐に従事していました。少女たちの誘拐犯の最初の容疑者であるアレックスは彼らの最初の誘拐犠牲者で、spiked drink(日本語で何て言うんだろう。毒薬みたいなかんじ)を長い間飲まされて障害を持ってしまったんです。そして、二人目の容疑者のボビー・テイラーも、彼らに誘拐された犠牲者で、彼は3週間ほどで逃げることができたのですが、そのショックで精神障害をおこしています。子ども時代のトラウマが精神障害として残っています。しかし彼も毒薬を飲まされているせいでそのことをはっきり覚えておらず、迷路を書いたり作ったり、子供服を集めたりして「子ども時代」を「取り戻そう」としていたように見えました。それが「変態」として扱われ、最後は拘置所で自殺をするという悲しい最期を迎えます。
それで、誘拐された少女二人もドラッグを打たれていて、助けられたときは意識がもうろうとしていますが、容疑者だった二人ほど重傷ではないと思います。
そして、ケラーは先ほど言及した通り、「娘を助けるためなら何でもする」という心をもっています。ストーリーの流れからして、あの拷問が、「目には目を」という感じでなにか「正当化」されている聞こえがあったようにも見えました。それはちょっと(^^; と思いますが。

要するに、ある意味みんな「犠牲者」なんです。その「犠牲者」の視点をうまく書かれていた映画だと思い、色々考えさせられました。正義ってひとつじゃないし、悪もひとつじゃない。


(ちなみに、最期のシーンは、少女2人は救出されていますが、ケラーはおばに庭の地下に監禁されたまま見つからない状態になっています。そして、ロキ刑事がおばの庭で捜索を中断しようとしたときに、ケラーの娘が落とした「笛」をつかって助けを求める音を聞く、というところで終了します。きっと彼も見つかる流れになるんだと思います。)



・ ある意味突っ込みどころ満載の映画!w

一緒にこの映画を見た友達は、「ぜったいあのおばの家だよ!」と最初から言い当ててましたw 彼女強者wwwwwwww
なぜなら、正直いって、おばの周りの状況にはつっこみをせざるを得ませんでしたね。まず、なぜキャンピングカーを持っているのか。アレックスが運転をしていて、その車が彼女の持ち主とわかった時点で「なんで?」と思わずにたんたんと調査を進めているロキ刑事には「あれ?」という感じでしたね。w あと、彼女の家の古ぼけた感じ、庭にあるふるくさーい車(しかし動く)が放置されていること、エトセトラ…を考えると、普通だったら「怪しい」と思う要素が満載でした。それに対して、友達と「あれは刑事かしこくないよね〜ははは」「いやいや映画だからこういう流れなんだよいー」という現実的皮肉たっぷりのツッコミがありました。w
あと、刑事の捜査がすべて「成果」を残します。w まさに正義のヒーローってかんじでしたw ここまで一人でうまくいくもんなのかしら、と思ったけど、まぁまぁ映画だから。そこは多めに見ようぜっと。

あと、二番目の容疑者であるボビーが、子ども服をいくつものスーツケースに入れて保管していたときに、なぜか豚の血をつけて、さらにスーツケースの中にへびをわんさか入れていたんですね。あれ、すげー気持悪かったw なんであんなことをわざわざしたのか?というのは最期まで解決しなかった問題でしたね。

また、映画の中でキーポイントとほのめかしているような「迷路」がたくさんでてきています。アレックスのおばの夫のネックレスに迷路が書かれている、ボビーの家には迷路が書かれている。ケラーがアレックスを拷問しているときに、アレックスが娘の居場所として「そこには迷路がある」と言っていました。まぁなんか繋がっているような?という曖昧なかんじで、あの迷路ネタがなくても結局はおばの家をケラーが見つけたんじゃないかなと思いました。
なぜなら、ケラーの友人の娘が先に発見されて、病院に療養していたときに、彼女がケラーに「あなたもいた」と言っていました。つまり、監禁されていたおばの家にケラーが何回か訪れたシーンがあって、それを彼女は聞いていたのです。そのときにケラーは「あの女の家だ!」と確信してかけつけるわけなのですが。そう考えると、「あれ、迷路つながってなくね?」と思ってしまったのであった。w まぁ色々な「含み」があるのかもしれませんが。

・・・他にも色々ありますが、ここでは省略させていただきまっすw


・ 結局 PRISONERS とは何なのか、誰なのか?

このようにして、すごい入り組んだ映画だったのですが、どの立場であっても、誰かが誰かを拘束し、拘束される"PRISONER"になっているのではないか、ということを映画で結論づけたかったのかなと個人的に思いました。ケラーのミッションを果たすためにアレックスを「とらえ」、おばがこどもたちとケラーを「とらえ」、ロキ刑事がケラーを「とらえ」(ケラーがアレックスを拷問したことがばれてしまうので、最期のシーンで、ロキがケラーを逮捕するかもしれないとほのめかしたことから)、このようにそれぞれのモットーで人を「とらえて」いるんです。
ただ、ありきたりな「正義が悪者を捕まえてハッピー」という単純な話でまとまらない、この映画の複雑さには、とても考えさせられましたし、とりあえずヒュージャックマンすげぇという感じでした(まとめ方違う



ちなみに、彼のちょい昔の映画「ニューヨークの恋人(Kate and Leopold)」もかなりおすすめです。ワタシはこの映画をきっかけに彼が大好きになりました❤







もりもり書いてたら夜中の1時に。。。明日もガコがあるので、このへんで。


À bientôt !!!






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2013年10月28日月曜日

ブルターニュ地方の暴動ー環境税ー

Twitterをぶらぶらしてたら、Les Échosという経済新聞社のアカウントで興味深いニュースを見つけたので、共有します。


La Bretagne reste vent debout contre l’écotaxe pour les poids lourds(ブルターニュ:負担重い環境税に反対)


Après les violences de samedi dans le Finistère, le climat reste électrique en Bretagne contre l’instauration prochaine de l’écotaxe.(フィニステール県の土曜日の暴動以降、環境税導入に反対の空気が広がり、緊張状態)

リンク:http://www.lesechos.fr/economie-politique/politique/actu/0203092773914-la-bretagne-reste-vent-debout-contre-l-ecotaxe-pour-les-poids-lourds-622721.php?xtor=RSS-2059&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter


ブルターニュ地方で今、導入される環境税に対する反対運動が盛り上がっているみたいです。
1000人くらいの農業従事者がカリフラワーを道にまきちらして警察と衝突を起こしたり。w
交通網を妨害したりして、徹底抗戦しています。
11月2日にブルターニュ地方のカンペールという町で環境税反対の集会を開くそうです。環境税の導入は来年の1月だとか。
彼らの要求は、環境税を「延期」させること。なぜなら、環境税によるブルターニュ地方の企業の影響をきちんと調査していないから。その上で環境税を導入しろということみたいです。


調査によると、ブルターニュ地方では環境税に反対しているのが74%、その中で85%は政府を信用していないということ。
ブルターニュ地方は工業地帯ではなく、主に農業、漁業、食品加工業が盛んな場所です。また、ブルターニュ地方では、政治的には左派の傾向があり、それなのに、なぜ環境税に反対しているのだろうと疑問に思いました。


フランスでの環境税は、どうやら、重量車にはより税金を負担しなければならないみたいです。

また、ブルターニュでは失業率が増えているみたいです。たしかにグラフを見ると、2007年よりも2013年の失業率の方が多いです。
ソース:http://www.letelegramme.fr/ig/generales/fait-du-jour/chomage-ou-sevit-la-crise-30-05-2013-2118829.php


やはり不景気の影響は長い間はびこっているんですね。
日本にとってはフランスは「環境政策が進んでいる国」っていうイメージがありますけど、環境税導入にたいしても、やはり衝突はこういう風にあるんですね。


日本のデモとは違って、フランスの主張というのは、徹底的ですよね。ここまでかってくらい主張しています。けが人もでます。警察も防御のためのピストル(もちろん怪我ですむやつですけどね。ボールが飛ぶピストルみたいです。)使ったりするくらいです。


フランスの環境税政策は、サルコジ時代から盛り上がり、「環境グルネル会議」で様々なアクターを巻き込んだ包括的な議論が展開されたみたいです。そこから、いくつかの部類に分けて、それにそってそれぞれ環境税を負担すると。

ソース:フランスにおける環境税の現状(http://www.clairparis.org/img/pdf/new/2009/31.pdf)



排気ガスをまき散らす車には課税をするというのは理にかなっていますが、その車を未だに頼って使っている業者も多いのでしょう。そこから、それぞれの背景・状況をかえりみずに否応無しに「負担しろ」というのは理にかなっていないのでしょうね。




そもそも、食品とか品物を「運ぶ」から、業者は重量車が必要で、それでその交通網が続いている状態で、それを運ぶ手段にただ負担をかけるだけだったら、そりゃあ怒りますよね。
こういう衝突を見るたびに、やっぱり地産地消が解決するんじゃないかなぁと思っちゃうワタシは単純なんでしょうか。



うんうん考えたらおなかすいてきたので、リンゴ食べてきます。





À bientôt ノシ












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2013年10月27日日曜日

チーズフォンデュ

チーズフォンデュ、とてもうまかったっす。。

私以外みんなフランス人だったけど、チーズフォンデュを食べたことない人が半分以上いたことには、びっくりだった。

どうやらチーズフォンデュは、サヴォア地方の料理だそう。

日本的視点だと、フランスはチーズフォンデュ当たり前って思っちゃうもんね。
南仏人だから食べたことなかったのかな?それとも、たまたま多かっただけ?笑

日本的にいうと、九州人が長野県の料理を食べた事ない、みたいなかんじかな(適当


まぁ何はともあれ、素晴らしいソワレでした。







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郷に入っては郷に従え

Coucou !


Weekend tranquiiiiiiiiiille ❤❤
Ça se passe bien votre weekend :) ?

Qu'est-ce que c'est bon le weekend..
En plus je vais manger le fromage fondu ce soir, j'ai hâte.

Avant cette soirée, j'ai un peu du temps donc je vais écrire à propos du mes amis d'école.




ということでちょっとだけフランス語で書いてみました。
今日は、ワタシ個人的な視点での、「国の人」と「外国人」を書いていこうと思います。


「郷に入っては郷に従え」っていうのは、いわゆる世界の常識と見られていると思います。
選択肢がなかったとしても、その社会に入ったのは自分だし、そうだからには相手の国や人々を尊重しなければならないと思います。

しかし、やっぱり難しいんですよね。笑 自分たちにとって「当たり前」ってのが、違う社会では「当たり前じゃない」ので、それに慣れるまでには非常にストレスですし、慣れない人だっているし、ガス抜きは非常に必要。


そして、フランス語って、本当に難しいんですよ。特に、ラテン語系を母国語とする人以外にとっては。文法も、発音も、すべてが自分たちの常識を超えています。だから、話が通じないことも多々あります。本当に大変だと思います。


それに対して慣れていこうとか、頑張って行こうと努力している人は、それなりにフランス人は見てくれると思いますが、そうでない人には非常に厳しい目を持っています。
ワタシの学校の留学生の友達も、アラブ諸国出身なのですが、フランス語がなかなか改善できず、フランス人とのコミュニケーションがままならないこともいくつかあります。


彼も二年目なのですが、改善できてない状況にフランス人の友達が結構嫌気をさしています。「フランス語を改善しようと努力してない。彼とはグループワークを一緒にしたくない」
ワタシも同じ留学生の立場なので、そういう人たちの意見を聞くとしゅんとします。

しかし、彼の話を聞くと、学校以外はほとんどアラビア語を話すひとたちと一緒にいるみたいです。同じ国出身の友達も近くにいるし、そうなってしまうのはまぁわからなくもないですよね。だから、学校以外はほとんどアラビア語で話している状態。
だから、改善してないのか、と納得しました。
その中で、彼は「博士号をとりたい」と言っていたので、ちょっと心配です。


決してアラブの人たちを非難するつもりはないですし、その友達もとても素敵なのですが、フランス人の人たちは「一番ここのルールを守っていないのは、アラブ人なんだよ」と言っている人が多いです。
アラブ諸国からフランスは近いですし、ましてや同じ言語を話しているアラブ諸国もあります。だから、比較的フランスには行きやすいところなんだと思います。しかし、イスラム圏のルールを厳格に守っているのでフランスと齟齬が起こる事は多々あるみたいです。
だから、ブルカを禁止する法律ができたりするんでしょう。「ここはフランスだ」と、国としてのアイデンティティを守っていくために。


本当に難しい。。


日本と在日外国人の問題もこういう齟齬はよくあると思います。ましてや、島国社会である日本人は周りと違う人を特別視する傾向がありますからね。
フランスでさえも、こういう「外国人」「違う人」という立場をひしひしと感じるものですから、日本にいる外国人はさらにそういう思いをされている方々がいらっしゃるんでしょうね。


もちろん、フランスに在住している外国人でうまくやっている方もたくさんいらっしゃるし、日本人でうまくやってる方もたくさんいらっしゃいます。
けど、日本人は比較的そういうのが上手なのかな、と個人的に思います。「他人を尊重する、受け入れる」っていうことができるし、フレキシブルだから。


不思議なものですね。同じ日本人と一緒にいると違う人が目立って見えるのに、違う社会に入り込むとうまくとけ込めちゃう。おもしろい傾向ですね。そういうものなのかなぁ。





おなかすいたなぁ。ダイエットしているのだが、今回はチーズフォンデュを許してしまう、ワタシ。



それでは、Bonne soirée et à bientôt !





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2013年10月25日金曜日

村上春樹の都市理論 -物語の主人公から都市の特徴をとらえる-

再び気分転換!笑


これは大学で書いたプチレポートなのですが、村上春樹おたくの教授から結構いい評価をいただいたので、載せておきます。みなさんはどのように考えるでしょうか。



彼のおかげで、村上春樹の小説が大好きになったので、先生に感謝感謝。



ワタシいい加減に仕事しろ。笑


それでは、勉強に戻りますぇ。。。。 J'ai pas envie...


À très bientôt ^^






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村上春樹の作品の中での特徴は、「東京で事件が勃発する」ということがいえるだろう。例えば、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』では、近未来の東京で主人公の「私」が、博士のデータを計算することを依頼されたことから始まる。また、『1Q84』では、青豆が首都高速の三軒茶屋での非常口を抜けたことから物語が始まっていく。『ノルウェイの森』においても、東京で、渡辺が直子を抱いた後に直子が京都の療養所へ行くという展開がしており、「東京」と「京都」という二つの都市がでてくる。『国境の南、太陽の西』でも、東京と京都が登場しており、東京のバーで成功した主人公が島本さんと再会したことが一つの事件となっている。都市から始まる彼の物語は、いったい彼にとって都市をどのような位置づけとしているのか。また、物語の中で都市は何の意味があるのだろうか。
 村上春樹の物語は、都市は様々なシーンで登場し、我々読者に「都市」を通して様々なメッセージを発信している。都市を舞台にする主人公の特徴は、最初は「ごく普通の人」という印象がある。都市の中で毎日単調で同じような生活をすることによって、自分としてのアイデンティティとは何かと考えさせられる。そして、東京での事件を発端に、主人公が動きだし、自分としての感情を垣間見て、自分らしさを見いだすようになる。これは、そこらの田舎ではなく、都市を舞台にするからできる物語の展開方法なのではないか。そして、「都市の中にいる自分」という物語の展開と、「都市」自体の特徴を村上春樹は描き、現代の日本の都市を象徴しているのではないだろうか。
 まず都市と特徴づけるものとして、「パラレルワールドの一部としての都市」があるのではないだろうか。村上春樹の小説の多くは、「こちら側の世である都市」と「向こう側の世界」がある。そして、「向こう側の世界」に通じるためには、必ず都市が舞台となっている。例えば、『ねじまき鳥クロニクル』では、向こう側の世界へ行き妻のクミコと再会をするために、東京の自宅の近くの井戸に入る。また、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』では、都市の表の世界(計算士の組織であるシステム)と裏の世界(やみくろ、記号士の組織であるファクトリー)という対比も表している。その中で、唯一シャフリングができる主人公の「脳」を通じて向こう側の世界である「世界の終わり」へと通じることができるのである。この時の都市の位置づけは、向こう側としての位置づけである「自分たちの世界」と正反対である「国家の理論、組織の世界」を表しているのではないだろうか。パラレルワールドを描いている村上春樹の作品の多くの主人公は、都市の単調な組織の中にいる。そして、都市の世界に対して「受け身」である。受け身になっているうちにいつのまにか、「向こう側の世界」へ行くことに巻き込まれてしまうのである。おそらく、都市での生活において、我々は国家や組織の世界に巻き込まれて、それに無意識に従っているということを村上春樹はメッセージに入れているのかもしれない。
 パラレルワールドとしての都市の他に、都市と都市の対比がある。それが、『ノルウェイの森』と『国境の南、太陽の西』がいえるだろう。『ノルウェイの森』では、東京としての「都市」は、世俗的、いい加減な状況を表している。その典型的な人物として、永沢さんがいえるであろう。彼はとても頭がいいという意味で世俗的ではないが、恋人がいるのにも関わらず一晩限りの関係を持つ人という意味で、いい加減であり、破綻した状況といえる。そして、現実に対してひどくアンニュイの感情を持っている。このような状態を東京として表している。それに対して、療養所での京都は、自然豊かで静寂な町であることを強調している。そして、京都にいる直子、東京にいる緑という三角関係も形作られている。また、『国境の南、太陽の西』では、東京は世俗にまみれて純粋さを失った存在であることを、「不倫」になぞって描いていることがわかる。また、そういう世界で成功をおさめ、のうのうと生きている場所としても東京が位置づけられているだろう。それに対して、この作品における京都は、主人公が浮気の事件を起こしたところであり、あるきっかけで彼女であったイズミの変わり果てた姿を東京で見て、驚きを隠せないでいる。このような「複雑な感情が入り交じっている」東京に対して、京都は、昔や思い出を思い出させる、「残存記憶」としての要素が入っている。これは、村上春樹の出身地である神戸に近いからではないか、という説もある。いずれにしても、都市としての東京は、様々な要素で対比されていることがわかる。
 また、村上春樹の作品における都市の位置づけとして、もう一つ重要である要素は、都市の中の「暴力」が健在しているということである。『ねじまき鳥クロニクル』における綿谷ノボルが一番わかりやすい例であるかもしれない。主人公の岡田亨の妻クミコの兄である綿谷ノボルは、退職している亨とは対照的である。彼は、経済アナリストである彼は次第にマスメディアに注目され、政治家になるまでに至る。しかし、彼の権力が拡大していく中で、亨、加納クレタ、クミコに対する暴力へと発展していく。亨はノボルに対して直接戦えない、見えない、大きい権力と思っているが、これは、個人的な権力ではなく、国単位の権力とも類似している。その舞台が東京であること、ノボルがテレビなどで注目されていることを考えると、東京における権力構造を感じさせられる。
 綿谷ノボルの他にも、先述した『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のやみくろにも「都市の暴力」的な要素がある。やみくろは、都市の地下に生息しており、博士の地下の研究室に行くためには、やみくろの住処を通っていかなければならない。やみくろは光に弱く、主に腐敗物を食する。普段、人間にはやみくろを見ることもなく、存在もあやふやである。しかし、システムと対立しているファクトリーがやみくろと手を組むことによって、システムの情報を盗もうとしている。これは、普段都市に潜んでいる勢力が、社会を動かすこともできる存在であるということが言えるであろう。
 このように、都市には複雑な感情や要素が込み入っている。それに同調している登場人物が、向こう側の世界へ行くことによって自分の感情を垣間見る、という展開が多くみられている。都市へ同調している主人公のほとんどが「やれやれ」と言っていることがわかる。これは、主人公の多くが「受け身である」という特徴からも言えるかもしれないが、都市の中に潜んでいる物事の本質を保留し、諦めるという意味での「やれやれ」も含まれているのではないだろうか。これは、我々にとっても同じようなことがいえるのかもしれない。
 村上春樹の文学世界では、我々にとって、一見普通では起こりそうもない、我々には降り掛からないような「特殊な物語」に見える。しかし、舞台や状況があまりにも普遍的であるため、そのような概念に疑問を抱くときもある。村上春樹は、物語を通して、常に我々の世界である都市と隣り合わせである「向こう側の世界」である自分の世界、アイデンティティを示しているのではないだろうか。そして、我々に特殊な観点から普遍的なメッセージを送っているのかもしれない。その舞台として、都市である東京はとても有効であると考えられる。

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海辺のカフカ

今日は気分転換に大好きな小説の話をしたいと思います。

実はこの小説に出会ったのはフランス滞在中というね。

パリにジュンク堂がありまして、(もちろん日本の本しかありません!)


割高なんですけど、品揃えには文句ないと思います。
そこで、村上春樹の『海辺のカフカ』を発見してしまい、ついつい手を出してしまった次第です。

海辺のカフカの前は、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』が好きだったんですけど、今は断然『海辺のカフカ』が好きです。
よく読み返しますが、毎回、読む度に泣いちゃうんですよ。


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ストーリーを手短かに言うと、

主人公の「田村カフカ」は、15歳の誕生日と同時に、住んでいた東京を離れ、四国の高松(香川県)へ家出をします。彼は4歳のときに母親に捨てられ、母親は実子でない「姉」を連れて東京を離れていきました。彼の中には、「カラスの少年」というもう一人の人物がいて、彼に何かしらのインスピレーションを与え続けています。
「田村カフカ」の父である田村浩一は、日本では有名な彫刻家です。しかし、「田村カフカ」は、父にある「呪い」をかけられます。
「お前は、お前の父を殺し、実の母と姉を犯す」
その「呪い」の意味が、カフカの四国への旅によってわかっていきます…
彼は旅の途中で「さくら」に出会い、彼が世話になる高松の私立図書館甲村記念図書館で性同一性障害の「大島さん」、館長の「佐伯さん」と出会います。時がたつにつれ、彼が探していた「母」と「姉」の存在の謎が徐々に解けていきます…。

一方、別のストーリーで、第二次世界大戦中に山梨の山奥でキノコ取りをしていた小学校のクラスで、先生以外の生徒が全員一定期間気絶をするという事件がおこりました。しかし、東京出身の「育ちの良い頭の良い」生徒だけが、2週間ほど目がさめず、やっとさめたところで、字の読み書きができず、簡単な会話しかできない「障害」を一生持つからだになってしまいました。そのかわり、「ネコと会話ができる」能力を持つようになりました。その人は「ナカタさん」といいます。
「現在」中年になった「ナカタさん」は、東京都から補助金を貰いながら、ネコと会話が出来る特性を生かして(当然他人には隠しています)、中野区で「ネコ探し」の仕事をしていました。字が読めないので、遠くにはいけず、中野区のみですべての生活をやりくりしていました。しかし、タマだかゴマだかのネコが見つからず、彼はずっと探し続けるのですが、謎の人物「ジョニーウォーカー」に出会います。彼と出会ったことによって、ナカタさんのターニングポイントがやってきます。彼は「やるべきこと」を果たすために四国に行きます。その途中でトラックの運転手の「ホシノちゃん」と出会い、彼らが一緒にその役目を果たしにいきます。それが結果的に、「田村カフカ」の果たすべきことを「手伝う」ことになるのです。


この「田村カフカ」と「ナカタさん」のストーリーが同時展開していき、それぞれのストーリーを汲み取って、一つの「まとまり」となります(村上春樹の小説の書き方の醍醐味ですよね)。そして、彼らが同時に動いていることで、小説の「本質」にたどり着くことができます。


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この小説は、現在における「大切なこと」を教えてくれるものだと思います。
皮肉なことに、この小説では、世間的に「間違っている人」や、「弱者」や「のけもの」にされている人たちが、物事の本質を知っているのです。そして、「悪」の存在というのは、私達の身近にあるものであり、ちょっと目をはなしているすきにはびこっているものなのだと。

ワタシは、特に、ナカタさんとホシノちゃんのストーリーが好きです。彼らのところを読んでいると、いつも泣いてしまいます。笑
なんで「彼ら」なんだろう。なんで一番大事な事をわかっているのは「彼ら」なんだろうか。今の世界もこういうものなんじゃないかなと思います。
カフカが出会う人々も、本当にそれぞれが歩んだストーリーがあって、それぞれが社会的に問題を抱えながら生きてきた人たち。それだからこそ、彼らがいうひとつひとつのセリフには本当に重みがあって、ああ、これが巷にうまっている「聞こえない声」なんだと思いました。

なので、特に結末があるわけではないんですけど、この本を読み終わっても、あまりすっきりしません。いつも、世の中の「不条理さ」に悔しくて、読み終わるたびにえんえん泣いています。笑


きっと、世界はそういうものなのかもしれません。けど、この小説で書かれている「大切なこと」は、きっとこの世界でもころがっているはずだから、ワタシはそういうことを見ていられる人になりたいなと思います。

この小説は、本当に、現在問題になっているあらゆる問題について書かれているし、「ぴったり」なんです。うまく言えないんですけど。


きちっとストーリー展開されていて、結末が欲しいという人にはあまりおすすめできるものではないかもしれませんが、そういう人にもぜひ読んでほしい小説です。

ときには、「結論がないからいい」ということもありますしね^^











それでは、殴り書きでしたけど、気分転換でした〜♫



Salut ♫










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2013年10月24日木曜日

見下される

言語の問題って

なかなか解決できるものじゃないですよね(--; )

ワタシもフランスにかれこれ1年2ヶ月いますけど、まだまだです。

まぁ、最初の全く喋れなくてめちゃくちゃだったときと比べると、本当にマシになりましたが…。笑







けど、最初のときは、本当に喋れなくて、フランス人にバカにされるし見下されるし、ほんとーぅに、みじめでした。

ほら、母国語を遅く喋る人とかうまく喋れない人をおばかさんとして見る人って多いじゃないですか?フランス人はすごいと思います。まぁ日本人もそういう人多いのかもしれないけどね。

学校のクラスでも「近づきがたい」っていう雰囲気出してる人もいるし。。笑


だから、今でも質問したりすると緊張して、うまく言えず、

「ぁん?」

ってキレられたりします。(おそらく本人はキレてないんですけど、日本人的視点だったら絶対そう見える




もう涙涙ですね。。



だいぶ話せるようになった今でも、「アジア人」「話すのが人並みより遅い」っていうことで、友達ではない人には見下されたりすることあります。



街頭で話しかけられたりするときとか、
パルドンっていって通り過ぎると
舌打ちされます。



くそう。こうなったら、次回は、ちゃんと答えてやるから全部早口の日本語で話してやる。

って思いました。



反応が楽しみです。笑







なんか、語学取得のために、日本の巷では、

「一年間の留学」


ってのがステータスみたいに思ってるけど、甘いぜよ。


一年間現地でぼーっとしてるんだったら、ぜ っ た い に 身に付かない。


本当にまじめに勉強しないと、あと、本当に現地の人しかいない環境にいない限り、
かなり難しい。


留学って、本当に「目的」がないと、ただ「長いバカンス」になっちゃうだけなんだなと思った。。



時間の流れは早い。気をつけなければ。






さて、ごはん食べて勉強勉強。



Bonne soirée et à bientôt !



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2013年10月22日火曜日

考えていること

こんにちは。


最近は授業がまちまちな感じでそんなに多くはないのですが、
読む論文や文献の多さに、圧倒されています。
読んでも読んでも、終わらない…

それなのに、興味のあるメルマガにいくつか手をだしてしまったという←


なんとか時間を有効に見つけて、勉強のリズムをつかんでいくしかないですね。





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<近況>


最近はヨーロッパ、フランス、日本のNPM(ニューパブリックマネジメント) (概念について、コトバンクのリンクをはりました。)などを調べたり、文献読んだりしていますが、
いわゆる、公共機関の問題である「お役所仕事」を改善したいということなんでしょうね。


ワタシは、フランスに留学をしたいと思ったのは、
「学費が安いから」(登録料約400€。これでも高くなってるんだって…!)
※ただし、グランゼコールや、政治学院などの学費は12000€ほど。公立の高等教育機関が安い。

「Public Managementの勉強が進んでいるから」
実際に学校も日本よりも多いですし、官僚の試験対策用の学校もありますし、フランスは公共機関の重要性を置いていると思います。

あと、公共機関のクオリティも日本より進んでいるんじゃないかという先入観もあったのですが、実際にフランスに行って手続きもろもろをしたり、友達の話を聞いたりすると、
やはり、「お役所仕事」は万国共通なんですね。


世界の公僕よ!しっかりせいぃ!



まぁそれはおいといて、そのお役所仕事を改善するためにメインになっているのが、「運営の効率化」「市場化」「企業のシステムの導入」です。
それを改善していくためには、「資金運営」がものすごく大事になっているのです。


(だから、サルコジ時代のときに、教育改革で教員を削減しようとしたり、公立学校の学費をあげたりしていたのだろうか。)


けど、資金の運用を良くしていくっていうのは聞こえがいいんだけれども、果たしてそれは公共機関として適用できるものなのだろうかと疑問に思います。
なぜなら、企業の最終目的は「利潤」なのであって、公共機関の最終目的である「国民の意向に反映したサービスを平等に提供する」というのを一致しないからです。
あと、

水道事業などの公共のサービスが民営化して、(必ずしもNPMは民営化だけではないんですけど)その問題が浮き彫りになったというニュースを見た人も多いのではないでしょうか。


これから会計システムや経済の介入などの分野を詳しく勉強していくつもりなので、その面を検証していきたいなあと思っています。




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<経済学の必要性>



ということで、パブリックマネジメントって経済学結構必要なんじゃない?と今更ながら気づいてしまった。。
三橋高明さんの無料メルマガですっと納得したことを仰っていて、それは

「真っ当な国家は、その国家に生まれ落ちた人間にその人間の特徴や個性や能力の如何によらず、著しく不合理、不条理なケースをのぞいてすべからく仕事を与えようとするもの」

ということなんですね。全うな国家なら、ちゃんと国民にちゃんとした仕事を与えよ、と。
その通りだと思います。



しかし、実体経済の他に、投機マネーで動いている経済(裏経済っていうんですかね)の規模の大きさに、唖然とするばかりです。
IWJが志賀櫻氏をインタビューしたときに、「タックスヘイブン」について詳しくお話してくださいましたが、あまりにも問題の規模が大きすぎると思いました。
タックスヘイブンは、お金が儲かって余裕のある企業ほど、支払わなければいけない税金を、規制が少ない企業にとってお金を置いとくのに都合のいい「他の国」に隠しちゃうことです。



その投機マネーの経済が実際ある全体の富の4分の1あると志賀氏はおっしゃっていましたが、そんな暴走の中、でかい規模で動いているお金に、国がちょぴっと手をだす裁量があるのか、ということも問題だと思います。


経済はたしかに、忠実に動く、合理的な学問だと思いますが、人間の心がそもそも「合理的ではない」のに、うまく働けるわけがないんじゃないかと思います。
それにたいするガバナンスの欠如は見ての通りだと思います。


ただ、「経済原論」を学ぶだけでは解決できないことを、ニューパブリックマネジメントは解決しようとしているので、なんかすごいスケールだなぁと思いました。けど、学びがいがあると思いますし、やっぱり運営を良くしていくことを目標とするには変わりないですから。



ちょっと、どうやって「経済学」を学んでいったらいいのか、考え中です……




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<最近興味のあること>



このようにグローバリゼーション、国をまたいだ問題がうんちゃらとあって、それに頭を抱えているわけなのだが。
日本での官僚システムでも、電気事業改革や原発政策に関しても、規模を大きくすればするほど、利権が動くし、「秘密裏」がよく働いてしまうと思うんですね。ましてグローバリゼーションではそういう問題が山ほどあります。


だから、地方行政から強化していくことで、自立性や透明性をより強くしていくことが大事なのかな、と思いました。
ブログをぷらぷらと見ていたときに、「風力発電は役に立たない」と書かれているブログを発見して、それに書かれていることですごく納得した文章がありました。(今みつけることができなかったので、見つけたらリンクつけておきます。)


「風力発電が有効である条件は、小規模の社会に提供し、環境負荷が小さい、発電時間が不規則でも融通が利く利用法、地産地消できること」

これ、風力発電以外でも活かせることじゃないかと思います。



なので、最近は地方行政、道州制、地方政治改革などにも手を出し始めました。




勉強してきたことをなるべくここに残せるようにしたいと思います。そのために自分で自分のケツをケッパグラ無くては。(ひとりSMひゃっふぅ!








それでは、おやつの時間になったことだし、シーシャカフェでひとやすみしてきます。




Passez une bonne journée !
À bientôt ^^












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2013年10月21日月曜日

テスト

今、Twitterとブログを連携するためのツールを探しています。

dlvr.itで落ち着きそうですが…




みなさんもこういう風に苦労されているんでしょうかね。笑

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教室でのいたずら書き

授業中に発見した机のいたずら書き。






ワタシの学校に日本人の先輩がいた…ということか!?




なんかちょっと嬉しいですね。










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学校の履修授業一覧

再びポスト。


現在ワタシは、M2のMaster des Administrations Publiques つまり行政学の専攻をしています。マスター二年目です。
授業内容、難しくてひぃひぃしてます。友達にノート借りながらなんとか頑張ってます。



ワタシの行っている学校は、
Institut de Management Public et Gouvernance Territoriale 略してIMPGT(フランス語発音でイーエムページェーテー)というところです。
まさに、行政学、公共経営を専門に教えている学校です。
2012年から、エックスマルセイユ大学と統合したみたいなのですが、まぁ形だけ、っていう感じですね。


日本はまだ公共経営や行政学を専門としている学校は少ないので、なかなか興味深いです。ここ選んで良かったと思っています。



今回のセメスターで勉強する授業は以下の10つです:


• Problèmes contemporains du management public
現代のパブリックマネジメントの問題点(特に構造上の問題、経済情勢と関連させながら)、OECD諸国の政策、情勢を比較するというもの。

• Régulation et gestion des interventions économiques publiques
特に経済上、法律上の政府介入についての授業。歴史、ルール、見解などを見ていく。

• Leadership et grands principes de gouvernance
公共機関、組織におけるリーダーシップのルールや傾向を見ていく。どのように組織をリードし、調整していくのか。リーダーシップで必要な決定基準、流れ(trajectoireの訳を見つけるのに苦労していますが、リーダーとして動いて行く中の「流れ」みたいな感じだと思います)

• Prospective, stratégie et projets territoriaux
主に地方自治体やマルチアクターでプロジェクトを進めて行くときにそれぞれのアクターを客観的に分析していく。

• Management public territorial: outils et méthodes
地方自治体の構造、地方自治体の政策の計画から施行までの分析、Directeur Général des Services (市町村にあるフランス独特の重要ポストで、"l'homme orchestre de la mairie : 役場を組織する人"と言われている)の役割など。

• Montage de dossiers nationaux et européens
フランスとヨーロッパの財政政策について主に勉強していく。融資、資金調達の手順、ルール、財政枠組み、資金繰りの仕組みなど。

• Contrôle de gestion dans le secteur public
公共機関での政策実行におけるモデル、基準、手順などを分析。公共機関の運営を様々な視点から見ていき、政策の運用、実行の手順を具体的に見て行く。

• Comptabilité et budgets publics
公共機関での会計、予算の計画、会計審査院のシステムなど。

• Management de Projet 1
地方自治体が実際に施行している政策やプロジェクトをグループワークで分析する。

• Anglais
英語



正直、日本のこれらも曖昧なワタシ。。。まじ不安っす。
まぁ、フランスの勉強終わったら、公務員試験受けるから、どっちみち日本のシステムも独学で勉強しなくてはならないのだが。

いくつか授業始まってるけど、…本当に難しい、本当に。
けど、フランスは公共経営の勉強が他よりも進んでいるだけあって、公共機関の運営をこんな視点から分析、研究できるのは面白い。

後半のセメスターは、勉強したことを生かして、公共機関へインターンしてその論文を60ページほど書かなくてはならないのだ。


ワタシは、断然国規模の行政に興味があったんだけど、だんだん地方行政に興味をもってきたので、南仏でインターンができたらなぁと思っています。
ただ、フランス人でさえインターン先を見つけるのが難しいので、そんな中でワタシが見つけられるのかというとかなり不安ですがね。


まあ、なんとかなるよね^^
と、お気楽なワタシ。



それでは、À bientôt 〜♫








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【φ(.. )メモシテオコウ】フランス生活ー滞在許可書更新の手続きー

こんにちは。





今回は、ちょっとメモとして


「フランスでの滞在許可書を更新するときは何をする必要があるのか」


ということを書いていこうと思います。


ワタシはあと1年しかいないので、これで最後の年になりますが、
なんだかんだいって手続きがとてもめんどくさかったですし
今後のためにメモとして残しておくのも、損はないだろうと思います。




ワタシが住んでいるところは、Aix en Provence(エクサンプロバンス)といって、南フランスのBouches-du-Rhône(ブッシュ−ドゥ−ローヌ)県に位置しているところです。
それぞれの地域で手続きの手順が違うときいたことがあるので、ここでは、
「ワタシの住んでいる地域での手続き」
を述べますので、ご注意を。
また、申請する人の職業によっても手続き方法が違うので、ワタシの状況、つまり学生での滞在許可証更新の手続きについて述べます。




①申請場所

学生での滞在許可証更新する場合は、Sous-Préfecture d'Aix-en-Provence (エクサンプロバンス支庁)か、国民教育省の学生支援機構の CROUS (クルース)で申請ができます。

しかし、どちらにしろ、留学生である限り、必ずCROUSに申請しなくてはいけません

ワタシはそれを知らず、支庁に先に行って申請したら、窓口の人に
「あなたは学生なので、ここで出した資料と全く同じものをCROUSにも出してください。」
と言われました。

ちがう友達は、CROUSに先に行ったら、「そこに資料出しただけで、支庁に資料出さなくてよかったよー」と言われました。ワタシゃ二度手間だったんかい…!

まぁとりあえず、この二つの機関がメインです。




②申請手順

1.  支庁かクルースに出向く(滞在許可期限の二ヶ月前から可能)

2. 申請書をもらう
(その紙に、申請における必要書類が載っている。そして、自分の住所、両親の名前などの個人情報、フランスでの学歴を書く)

3.  必要書類をそろえ次第、もう一度申請書をもらった施設に行き、書類を提出する。

4.  3ヶ月の滞在許可がおりる仮滞在許可書(Récépissé)と通知書(Convocation)をもらう。通知書では次回「支庁」に行く日程と、また必要書類が書かれているので、その日程までにすべてそろえる。

※現在私の段階は以上で終わってるので、それ以降もしブログで違うことが起これば変更します。


5.  通知書で書かれている必要書類を通知書で書かれた日から支庁に渡す

正式な滞在許可書がいただける…はず!!!



 ③ 必要書類 (すべてコピー)


まずは、2. でのステップのときの必要書類

• 申請書
指示どおりに必要事項を書いておく

• 学校(履修)登録証明書 (コピーを持って行くほか、オリジナルver.を見せろと言われるので持って行くこと)
仮登録も許可と書いてあるが、正式に登録されたものを結果的にだされるはめになるので、ちゃんと登録してからの方がいい

※しかし、これはちょっとやっかいなんですね。
ワタシの場合は、滞在許可が切れる時期が、ちょうど学校の事務所ではバカンスだったので、「履修登録ができなーい!登録証明書を窓口に出せないじゃん!」と困った事態に。
しかし、ワタシは二年目も同じ学校に行くので、仮登録の手続き(学費の支払い)がネットで行われていたので、その支払い証明書を印刷して、支庁の窓口の人に事情を説明して、なんとか仮滞在書を貰った次第です。

• フランスの学校の成績証明書、修了書
ワタシの場合は、M1で、成績証明書と、ディプロムの証明が一緒に書かれていたので、その一枚を出して大丈夫でした。

• 住居証明になる書類
「過去三ヶ月分の」電気料金領収書 or 固定電話またはインターネットの領収書 or 住居契約書

• 所得証明になる書類
主に銀行残高証明書(6150€以上口座に入っていることを証明する)または両親の所得証明書、バイトをしていたら本人の所得証明書も。
留学生にとってはいちいち両親の所得証明を法定翻訳して…という作業は時間がかかるし、面倒なので、ほとんどみんな銀行残高証明書を提出していると思います。奨学金もらっている人はその証明も出す…はず。

• 写真4枚

• パスポートのコピー
計3つの欄のコピーが必要。
本人の写真とパスポート期限が記載されている欄、以前取得した滞在許可書の欄、OFIIの滞在許可書の個人ナンバーが記載されている欄


5. での必要書類

• 渡された通知書

• 仮滞在許可書

• パスポートのコピー
写真と有効期限が書かれている欄のコピー

• 有効期限の切れた滞在許可書
パスポートに貼られているのでパスポートもって行けば問題なし

• OFIIでもらった健康診断書

• 学校登録証明書

• 印紙
二年目以降は49€


ということなのです。
ワタシが次回支庁に行く日は12月8日からじゃないとだめなので、そのときにまたブログで報告しようと思います。




それでは、À bientôt !!






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2013年10月13日日曜日

新しい生活がスタート

Cercidiphyllumです。


フランスでの留学が2年目になりました。
1年目は本当にわからなことだらけで、目の前のことで精一杯でした。
その中で、色んな人の助けを借りて、なんとかここまでくることができました。
本当に、感謝しています。


さて、今は留学2年目で、留学生活最後の年になります。
行政学を専門として選択し、今その勉強に奮闘しております。

まだまだままならないフランス語でふがふがいいながらなんとかやっていってます。


学校の勉強と同時に、日本での試験勉強も同時並行でやるつもりです。
自分が考えてること、勉強してることをメモ代わりとしてここに残していけたらと思います。

怠け者のワタシですがなんとか更新していけたらといいと思います。



それでは、とりあえず今回はこれにて。





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2013年5月31日金曜日

久しぶりの更新。ワタシの生活(パリ旅行編)

ブログ放置してたー。うぎゃう。
今は学校も終わって、フランスで悠々と生活をしております。こちらはとても豊かで素敵な場所です。ずっと住みたいって思う人がいるのも、わかるなあと実感。

なので、今日はまとめとして、自分が9ヶ月ここで生活して感じたことを写真を載せながら書いていこうと思います。こちらは、2012年9月と12月に旅行したパリ編。


まず一番最初は、母と友達と一週間旅行しました。友達のおかげもあって、本当に楽しかったです。パリは本当に、「愛と歌のまち」です。夏に行くといいかな、天気いいし。



エッフェル塔!!


オルセー美術館は本当におすすめです。モネの作品が本当に素晴らしい。


マドレーヌ教会の近くにあるポトフ屋さん。ホームメイドで赤ワインと一緒にゆっくり堪能しました。


凱旋門はやっぱり圧巻ですね。登ると、シャンゼリゼ通りやパリ全体を一望できます。




ベルサイユ宮殿。この日はとっても暑かったのを覚えています。歩くと確実に疲労困憊。こんな広すぎる家に住んでたルイ14世。恐るべし。王家破滅へと導いたこの宮殿が、今世界遺産になっているという不思議も感じつつ。




夜は噴水ショー。もうなにからなにまで壮大でした。ふふ。



7月革命記念柱。バスティーユ。7月14日の革命記念日のお祭りに見に行くつもりです^^楽しみだー。




ルーヴル美術館。ここは一回見ただけじゃ終わらないね〜。また見に行きたいです。本当に素晴らしい。ずっとここにいられるくらい!第一日曜日と7月14日はどなたでも無料ですよ。たしか学生さんと18歳未満の方々はいつでも無料。



ルーヴルの中で一番好きな作品。「カナの婚礼




モンマルトルと、クレープ&シードル!! モンマルトルといったら、アメリですよねぇ。



エスカルゴも食べました^^意外と美味しいので、試してみる価値あり!!


ここからは12月に行ったときの写真です。





ディズニーランドパリ!!しかし正直言って、日本のディズニーの方が何倍もクオリティ高いです。わざわざ行くところではないなぁと思いました。笑




Kawaii Café 。なかなか良かった。日本が大好きなパリジャンが集うところ。ウェイトレスさんがめちゃくちゃKawaiiiiii❤❤です^^




クリスマスイルミネーションぎらぎらのシャンゼリゼ通り。




カラオケが恋しくなったワタシは、友達に居酒屋兼カラオケボックスに連れて行ってもらいました。笑




まあこんなかんじでパリは歩いて歩いて色んなところを見て、感じて、大変満足しました。他の地域の人たちは、パリに住むのは億劫だと言っていましたが、外国人からみたらすごく素敵な場所だなぁと思いました。日本でいう「東京」みたいなところなのかな、フランス人にとってのパリは。


また7月に行って、ジャパンエキスポやQuatorze Juillet を見てきます\(^o^)/





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